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12月3日・待降節第1主日(B)

イザヤ 63.16b-17、19b、64.2b-7 ・ 詩編 80.2、15+16、18+19 ・1コリント 1.3-9 ・

マルコ 13:33-37


  今日から、教会暦の初めにある待降節になります。

新しい一年、おめでとうございます。


  私たちは、4週間の待降節の黙想のためによく準備された象徴としてのアドベントリースを、ほとんどの小教区で見ることができます。私たちは、アドベントリースの4本のロウソクによって、クリスマスへと導かれ、教会暦での新しい年の待降節の4つの主日の始まりを知ることができます。私たちが今まで知らなかった、そして、アドベントリースがその他にも象徴しているものに対して、もっと心を向けるようにしましょう。


  目に見える形での神さまの存在のうちに、私たちの生き方の意味することや、私たちが進むべき方向について、もっと理解できるためには、神さまが私たちのもとに目に見える形でおいでなることが必要でした。地上でのイエス様の生き方は、私たちと神さまとの関係を修復し、私たちの生活の中でイエス様を中心にし続けるための励ましを、私たちに与えてくださいます。


  待降節第一主日の朗読は、「訪れと、希望」というテーマの意味するものを、私たちに早くから理解させてくれます。待降節とクリスマスについて補足をしている書物の著者たちの多くは、クリスマスの準備をする中で、私たちが理解できる3つの「訪れ」についての説明をしています。


  イエス様の地上での公生活の豊かさは、目に見える形でのシンプルで謙虚な始まり、すなわち、ベトレヘムの馬小屋でのイエス様の誕生から始まりました。これは、私たちが待降節の黙想を始めるにあたっての良い知らせであり、この「最初の訪れ」を、過去に起こった出来事、つまり、私たちが共に12月25日を心からお祝いしようという歴史的な出来事として理解しましょう。


  とはいえ、私たちは、私たちの創造主の永遠の存在を、広い意味で理解することができます。キリスト者としての生き方において、イエス様の存在が聖霊の働きのうちに今もなお続いている事を、途絶えることなく思い起こさせられます。私たちは、この永遠で途絶えることのない存在に対して、深く知らなくてはなりません。けれども、「訪れ」の概念は、イエス様の存在への私たち一人ひとりの意識によって理解できます。イエス様は、すべての人々の心の中に、すべての人々の経験の中に、そして、とても特別な時と場所においでになるのです。


  待降節第1週から(ある人にとっては、その数週間前から)、「喜びの日曜日」と呼んでいる待降節第3主日までに、教会で週ごとに行われる物質的な準備は、それぞれの小教区や家庭での私たちの文化となっています。一般的に、私たちは、待降節がクリスマスをお祝いするための単なる準備であると理解しています。アドベントリースの持つその他の象徴化についての話に戻すと、私たちは、待降節の初めの2週間を、キリストの再臨について黙想するための期間としています。この初めの2週間の間に、多分、私たちは典礼、祈り、聖歌の厳粛さを保ち続け、終わりの日を心にとめて悔い改めるようにするでしょう。私たちは、待降節を少しずつ喜びに満ちた、クリスマスのお祝いのための期間とすることができるようにと願っています。周りの人々の存在や状況に対して、もっと心を向け続けていきましょう。正直で誠実であり、赦しと思いやりの心を持って、愛のある生き方をするために、最高の時を過ごしましょう。


  実り豊かな待降節を思い起こしてください。

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