サムエル下7.1-5、8b-12, 14a-16 ・詩編89.21+22、25+27、29+35 ・ ローマ16. 25-27・
ルカ1.26-38
待降節第4主日の後、数時間で
喜びに満ちた主の降誕のお祝いがあります。
今年2023年では、待降節第4主日の日にクリスマスイヴがあります。クリスマスイヴのミサの準備をしたり、キリスト者の家族皆が家に集まって夜遅くの食事をしたり、真夜中の食事をするのに、数時間しかありません。実際に、私たちは皆、クリスマスをお祝いするという伝統を守り続けることを勧められています。しかしながら、クリスマスの外見上のお祝いをする方法はたくさんあり、これらの方法は、私たちがいる場所によって異なってくるかもしれない事を知っています。家族や自分たちの小教区の共同体と一緒にお祝いするという事は、クリスマスのお祝いをどのように喜びに満ちたものにするのかというたくさんある方法のうちのひとつです。けれども、私たちが忘れてはならないお祝いの中心となるのは、常にキリストが人としてこの世においでになられた事、神さまがイエス様を通して人となられた事です。私たちは、イエス様のご降誕の壮大な目的も忘れてはなりません。
待降節第4主日から主の降誕夜半ミサ、主の降誕ミサ、聖家族のお祝い、降誕節の期間中にあるその他のいくつかの事へと、とても短い期間の中で典礼のテーマが少しずつ変化していくので、私たちは、これらの事についてよく話し合い、深く考えなくてはなりません。私たちは、キリスト者とキリスト者ではない家族のために祈ります。私たちは、自分たちの小教区共同体と小教区共同体全体の一人ひとりのために祈ります。私たちの社会全体の間近にある出来事や現在の状況、つまり実際の状況や、特定の共同体と他の共同体、そして、特定の国と他の国の関係に対して、私たちは目を向け続けましょう。
喜びに満ちた家族をつくるために、お互いに敬意と責任を持ちましょう。喜びに満ちた家族は、お互いに尊敬し合い、変わることのない理解とゆるし、そして、コミュニケーションによる結果なのです。幸せな家族を築く上での責任を前提として、誰も虐待や無視や見捨てられる事のない家庭の真の一部(一員)となる基本的な権利を、私たち一人ひとりが持つ事でしょう。
家族生活に対する本物のキリスト者としての視点で、私たちは家族意識を自分たちの小教区の中で広げています。幸せ/喜びに満ちた家族を築くようにという招きは、私たちが基本的に小教区共同体と呼んでいる信仰共同体を築き続けるという事と同じです。小教区生活に対して真に積極的に参加する事の必要性を深く黙想し、考え直すための良い機会として、この「分かち合い」をしっかりと捉えましょう。この招きは、今の多くの小教区の状況に於いて、とても時宜にかなったものです。先頭に立って導くことを望んでいる人々は少なく、これについていきたいと望んでいる人々も少ないです。主日のミサに与る人も少なく、ミサの後に他の人々の信仰生活についての経験を聞こうという人は、もっと少ないです。これは、私たちの小教区でも同じでしょうか?もし、そうであるならば、ミサ以外の私たちの小教区でのほとんどの全ての活動を中止すると言ったり、実際にそう決めた方が良いという気持ちになります。もう誰も責任を持とうという人や、先頭に立って導こうという人、管理をしようという人がいないからだと、ある人びとは言います。なぜ、誰もいないのでしょうか?私たちは、なぜそうなったのかという理由を見つけ出さなくてはなりません。私たちは、お互いの考えや感情、提案を聞くことができますか?もしかしたら、私たちは、自分たちの年齢、文化、出身国に関係なく、他の人々に手を差し伸べ続けるという事ができていないのかもしれません。似たようなモチベーションが表面化し続けて、消極的であることをたやすく認めてしまうようになったら、私たちは、近い将来、どうなってしまうのでしょうか… おそらく、何もしない事や「もう、しない」という事がもっと増えていくでしょう。「私たちのまわりには、発言を聞いてもらえない人々や、まるで存在していないかのように長い間扱われてきた人びとが、まだまだたくさんいる。」という事を、私たちは忘れない様にしましょう。
ですから、喜びに満ちた家族を築くようにという招きは、同時に、喜びに満ちた信仰共同体、内側からも外側からもお祝いできる共同体を立て直すようにという招きでもあるのです。
親愛なる兄弟姉妹のみなさん、クリスマスです!
・ まさにお祝いしましょう。
・ 勇気を持ってクリスマスの良い知らせと共に、先頭に立って進みましょう。
・ 冷え切った心と冷たさ、同様に、望ましくない傲慢さや優越感を遠ざけましょう。
クリスマスのお祝いと、この良い知らせの分かち合いのうちに、心の中にとどまる希望は、仲の良い家族関係、人間関係、ある文化から他の文化へ、ある国から他の国への国際関係という目標のもと、地上での平和となります。
皆で、聖母マリアの歌の本来の旋律を心の中で奏でましょう。
皆さんにとって恵み豊かなクリスマスと新年となりますように。