使徒言行録2.1-11・詩編104.1b+24,29+30,31+34・ガラテヤ5.16-25・ヨハネ15.26-27,16,12-15
7週間に及ぶ復活節の心持ちは、イエス様の栄光に満ちた命によってもたらされる喜びの
意味を、私たちにもっと深く理解させてくれます。そして、イエス様が死(十字架上での死)に打ち勝たれた事で、もっと簡単で単純に理解する事ができます。私たちへの神さまの永遠の愛の礎となる神さまの救いの長期にわたるご計画は、私たちの内に聖霊が訪れると
いう約束と共に続いています。
主の昇天の後に聖霊を送ってくださった事で、この世界に教会が生まれました。ですから、私たちは、聖霊降臨の祭日に、教会の誕生をお祝いするのです。私たち皆が表すことの
できる最良の事は、神さまが、私たちのためになさってくださっている全ての事に対する
感謝のうちに、カトリック共同体のお祝いをする事です。私たちは、人間によって書かれ、聖霊によって導かれる聖書を持っています。いつもそこから、私たちの日々の生活の中で、聖書を読み、聖書の持つ価値について深く考えるようにと招かれています。私たちが、
もし、神さまのみことばについて書かれてるもの(聖書)を手元に持っていなければ、
私たちは、ばらばらに離れ離れになってしまい、以前の悪い状態へと戻ってしまいます。
また、私たちには、世代から世代へと引き継がれていく教会での祝福された伝統があり、
さらにこれは、お恵みと聖霊の訪れの源であるとされています。イエス様は、使徒たちに、イエス様の働きを続けていくように、そして、地上での教会を導いていくようにと、
お命じになりました。同様に、使徒たちは、聖霊の賜物と実りを通して、イエス様の働きを続けるための力を与えられました。
聖霊降臨の神聖なお祝いは、私たちの不信心や疑心を癒し、衰弱があればこれも癒すようにと、私たち一人ひとりに呼びかけています。私たちは、こころを広く開きましょう。
私たちへの神さまの聖霊による働きは、まったく予測のできない時と場所でやってくるからです。とても思いがけない時に現れる聖霊による働きを通して、私たちの信仰を育てて
いきましょう。
この偶然の瞬間に、例えば、新婚の人や新卒の人、または、キリスト者の生活の始まりに
向かっている人にとって、いわゆる人生の新しい道にすぐにでも踏み出す人は誰でも、
聖霊の働きによって準備と計画をし、その違いを理解する事ができます。これは、多分、
それとも、確かに、私たちの内に聖霊が訪れ、私たちを導く方法なのです。
ですから、お恵みが満ち溢れる聖なる秘跡のうちに、私たちの信仰を育てていきましょう。私たちの教会生活(信仰生活、祈りの生活)において、私たちは、聖霊にただお任せすれば良いのです。全ての人々の心の中に聖霊が訪れるという真理が、絶え間ない愛と尊厳へと
導いてくれますように。同じ真理(聖霊の訪れ)が、イエス キリストのうちに、兄弟姉妹である隣人たちへの絶え間ない愛と信頼に導いてくれますように。