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9月3日・年間第22主日(A)・ 被造物を大切にする世界祈願日

エレミア20・7-9、詩編63・2、3+4、5+6、ローマ12・1-2、マタイ16・21-27



被造物を大切にする世界祈願日

すべてのいのちを守るための月間(9月1日~10月4日)


  教皇フランシスコは、9月1日を被造物を大切にする世界祈願日としてお定めになりました。私たちは、今日すべてのいのちを守るための祈りをお捧げします。今年の具体的なテーマは、アモス書の「正義を洪水のように、恵みの業を大河のように、尽きることなく流れさせよ。」(アモス書5・24)からきています。つまり、私たちのテーマは「正義と平和を大河のように。」です。教皇フランシスコの今年の世界祈願日ための祈りの主旨は、すべての被造物との関係を更新するよう、私たちに勧めています。私たちの希望は、私たち皆がもはや被造物を利己的に利用するための対象としてみなすのではなく、すべての被造物を私たちの創造主からの神聖な贈り物として、大切にし守ることです。私たちは、子供たちや若い人びとへの環境を守るための教育を推奨するようにと勧められています。地方自治体や、その他の環境保護のために尽くしている様々な組織と協力して、私たち皆が共に行動するのです。

 

今日の朗読

  今日の朗読のテーマは、この地上の世界よりもむしろ上にある、言ってみれば神さまのすべてのものに対する自然な切望について、理想的に書かれているかもしれません。被造物を大切にする世界祈願日のテーマもそうですが、神さまがお造りなった地上のすべての美しいものを利己的に利用するための対象と見なしてはならないのです。私たち皆は、いかなる被造物に対しても乱用を避け、神さまの創造されたことの目的をよく理解するようにと招かれています。


  今日の第一朗読の中で預言者エレミアは、数々の困難にもかかわらず、神さまからのメッセージを宣言するという約束を公言しています。ここで、私たちの黙想のために、クリスチャンとしての召命をどの程度約束できるのか自問します。数々の異なる困難に取り組む中で、私たちは、神さまへの深い信仰と救いへの自然な望み/切望を、自分自身で見つけた預言者エレミアのようになるのです。


  聖パウロはローマ人への手紙の中で、人々に、男も女もこの世の出来事に倣わない聖なる人としてお献げするようにと勧めています。聖パウロは、一人ひとりがこの世の出来事に倣うことや、私たちの体を含むすべての被造物の利己的な利用を避けることを可能にする神さまのいつくしみに信頼することを、とりわけ特別に語っています。神さまのこの同じいつくしみは、福音のための迫害や様々な種類の苦痛の下にあっても、私たちに勝利をお与えになります。確かに、神さまの叡知は、私たちの知恵とはかけ離れているからです。私たちの全てではなくてもほとんどが、この地上でより便利により良く生きることができるように、あらゆる種類の迫害や苦痛を私たちから取り除いてくださいと祈っています。これら全ての迫害や苦痛が私たちから取り除かれる時、もっと神さまにお仕えすることができると考えるので、多くの、またはほとんどの場合、私たちはこのように祈るのです。


  被造物を大切にする世界祈願日で定められているテーマを含む、今日の全ての朗読の明確なテーマをまとめると、むしろ私たちは皆、十分な勇気と、迫害や苦痛の下にいる時に最後まで耐え忍ぶ力とを請い願い、祈りに込めています。私たちのより深い黙想に際して、私たちの今日の福音朗読は、クリスチャン共通の理解である無私の必要性と、犠牲と困難を受け入れる意欲が日常のクリスチャンとしての生き方であるという事を、私たちに理解させてくれます。

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