top of page

2024年4月21日・復活節第4主日(B)

使徒言行録4.8-12・ 詩編118.1+2、16+17、22+23・1ヨハネ3.1-2・ヨハネ10.11-18

 

  神さまの永遠のいつくしみと、ご復活されたキリストがお与えになった平和を、

私たちが忘れてしまう事のないようにと願っています。私たちの日々の生活の中で、この

変わる事のない神さまのいつくしみと平和は、私たちのイエス様へのさらに深い理解の礎となっていきます。

 

  この世界と人類の持つたくさんの弱さの故に、たびたび人々は、この地上でキリストの平和が本当に成し遂げられるのかという疑問を持ちます。恐ろしい病気や絶えることのない不正、強欲さによって様々な形でもたらされる差別、この世での多くの権力と富への追求という中で、私たちひとりひとりが、神さまのいつくしみをどのように体験するのか

(どのように体験できるのか)、たびたび人々は疑問に思います。それは、自分を守り、

自分を保護するという本能で、私たちがこの世のものへの愛着を正当化しなければならない事へのとても多くの理由となります。

 

  私たちが神さまのみことばをもっと深く黙想するために、私たちにとって理解することがとても難しい事柄が必要なのだという事を認めましょう。そして、誠実さから善良さへと心の静寂を保ち、私たち皆を神さまのこどもとして逃れ場と安息の地へとお集めになる

ために、初めの時から私たちを愛して下さっている、目には見えない神さまのお導きの

みことばに対して耳をかたむけ、心を尽くして深く考えましょう。私たちの神様は、意味もなく神さまの子どもたちが離れ離れに散らされていく事を望んではおられません。

 

  イエス様は、ご自分の事を「良い羊飼いである」と言っておられます。

 

  ここでは、イエス様の言われる羊飼いは、具体的に、ただ羊小屋の世話をする雇い人の羊飼いとは異なるものとして区別されています。なぜならば、雇い人は自分の羊を

持たないので、オオカミが現れると羊を置き去りにして逃げてしまうからです。

 

  良い羊飼いの日曜日では、私たちとイエス様の間にある、お互いの愛の絆と深い関りについて、さらに良く説明されています。イエス様のご受難と死とご復活のうちにある

私たちの日常生活について、できる限りの理解をすることで、私たちはイエス様と最大限の一致を果たし、イエス様の羊小屋にとどまり、そして、私たちは他の人々に対しても、

私たちが今いる羊小屋へと導きます。私たちの世話をしてくださり、オオカミから守って

くださるイエス様に、私たちは全信頼を置き、他の全ての人々のためにも羊小屋の扉を開け放っているのです。

 

  修道者と司祭の召命のために祈りましょう。彼らの羊飼いとしての役割と、神の民に

対する献身と責任が、良い羊飼いであるイエス様と、そして、イエス様の羊飼いとしての

生き方とに最大限の一致を果たすことができますように。

 

  私たちも、私たち一人ひとりが、そして、すべてのキリスト者の共同体が、いつも

イエス様を私たちの良い羊飼いとして受け入れ、そして、いつも、どんな時でも、

イエス様のお声を聞くことができますように、祈りましょう。

Recent Posts

See All

2024年5月19日・聖霊降臨の主日(B)

使徒言行録2.1-11・詩編104.1b+24,29+30,31+34・ガラテヤ5.16-25・ヨハネ15.26-27,16,12-15 7週間に及ぶ復活節の心持ちは、イエス様の栄光に満ちた命によってもたらされる喜びの 意味を、私たちにもっと深く理解させてくれます。そして、イエス様が死(十字架上での死)に打ち勝たれた事で、もっと簡単で単純に理解する事ができます。私たちへの神さまの永遠の愛の礎となる

2024年5月12日・主の昇天の祭日(B)

使徒言行録1.1-11・詩編47.2+3,6+7,8+9・エフェソ1.17-23・マルコ16.15-20 今日の主の昇天の祭日において、イエス様のご復活という事実に対する私たちの信仰の 3つの主な側面を、私たちは思い起こします。ご復活されたキリストに対する私たちの 信仰の1つ目の主な側面は、イエス様が「新しい命」に入られる事、同様に、イエス様は 二度とお亡くなりにはならないという事への理解について

2024年5月5日・復活節第6主日(B)

使徒言行録10.25-26,34-35,44-48・詩編98.1,2+3a,6+7b+8b・1ヨハネ4.7-10・ヨハネ15.9-17 先週のみ言葉の分かち合いのポイントは、私たち信徒の一人ひとり、特にイエス様と真に 繋がっている人々にもたらされる豊かな実り・作り出されるものについてでした。 私たちは、イエス様が私たちと繋がってくださっているぶどうの木である事を学びました。で

bottom of page