イザヤ60.1-6/詩編71.2+4,7+8,10+11,12+13/エフェソ3.2,3b,5-6/マタイ2.1-12
マリア様とヨセフ様に見守られながら、幼子のイエス様が眠っておられる質素な飼い葉おけから、私たちは、3人の占星術の学者たちが、幼子のイエス様のおられるところへの訪問
まで、星や飼い葉おけのまわりにいるいろいろな動物たちのような意味深いシンボルと
共に、飼い葉おけのような類の他のイメージをずっと作り続けています。毎年、私たちが
自分たちの理解と感覚をもとにして、飼い葉おけを作っているという事は、多分、大いなる降誕節を準備してお祝いする事の一部です。私たちが近くにあるいくつかの教会を訪れる時、それぞれの教会での幼子のイエス様が眠っておられる飼い葉おけに関して、少なくともいくつかの違いがある事を、私たちは見つける事でしょう。どの教会にも飼い葉おけがあることを、そして、それが、その教会にある各共同体の異なる象徴、または、現れ(特に
共同体の信仰の深さ)である事を、私たちは知る事ができるのです。
今日の典礼は、一部の人々にとって、3人の占星術の学者たちの祭日として考えられて
います。時々、何人かの人々が「3人の占星術の学者たちの日、おめでとう」とあいさつ
する事さえあります。この物語の初めの部分でさらに強調されている、イエス様を見つけ
出す3人の占星術の学者たちの物語は、私たちの内におられる神さまの現れとしてのこの
大いなる祭日を、現在の私たちがこころからお祝いするようにと招いてくれますように。
今日、私たちがお祝いすることによって、3人の占星術の学者たちの幼子のイエス様の訪問は、異邦人を含むすべての人類のために、神さまが初めてお現われになった事を意味して
いるという事を、私たちは理解します。今日のお祝いは、イエスさまの神性と人間性に
おいて、イエス様が初めてひとの子としてお現われになったという事を、はっきりと宣言
しています。
イエス様がこの世にお生れになってからのご生涯からいろいろな事を学ぶという事で、
私たちは、イエス様の神性について述べられているいくつかのその他の事柄に対しても、
黙想する事ができるようになります。ヨルダン川でのイエス様の洗礼、同様に、ガリラヤのカナの婚姻で初めて行われた奇跡もあります。これらの事は、イエス様の神性をはっきりと示していると考えられます。
私たちは、私たちの主であり救い主であるイエス様のうちに、私たちの信仰を深めます。「この世でのご生涯」のはじまりからのイエスさまの生きざまに対しての、私たちの絶え
間ない理解によって、どのようにこの世界で人々と共に生きていて行けばよいのかを、
はっきりと示されますように。イエス様に根づいた私たちの生き方が、絶え間なく
はっきりと示される時、私たちは、私たちのこころの中での、そして、世界中での本当の
平和を切に願うようになるのです。