私たちは、病気の時、健康な時の日々の生活で出会ういろいろな人生経験において、できる限り普通に生きるために最善を尽くしています。もしかしたら、身近にそうはできないでいる何人かの人々がいるかもしれません。そういう時は、もっと祈り、私たちの兄弟姉妹のためにもっと手を差し伸べましょう。
一見終わりのないように思われる世界の平和についての問題から、世界規模のパンデミック問題、そして、人類が闘ってきたその他の病気に至るまで、私たちの生活のすべての局面に聖霊の強い息吹を通して、平和を、そして、すべての人々の健康を望み続けることができると私は信じています。そう望みながらも、確かに過ぎ去ったものや機会がありますし、私たちの生活にとって重要なひとびとが最期の息と共に亡くなっています。私は、皆様の疑問に対しての答えを見つけられないままにしておきたくはありません。しかしながら、これらの困難な時期に、私は、私たちの隣人（私たちのそれぞれの家族のように「最も近い」隣人から）に、私たちができる最もシンプルで簡単な方法で謙虚に始めることができるよう、手を差し伸べるための場所や適切なフォーラム、十分で有意義な時間を見つける必要があるとも信じています。
キリスト者として、そして、カトリックの信仰に生きている私たちにとって、たとえ私たちの隣人に何が起こっているのかすべてを分かっていなくても、私たちは躊躇することなく、キリストの平和のうちにひとりひとりに挨拶を怠りません。私たちができるように、キリストの平和の持つ意味、すなわち、私たちの心の回心とキリスト者の信仰を通しての日々新たにされる世界観からくる、溢れんばかりの平和を理解するようになります。これは、私たち純粋な人間の持つ力ではなく、私たちを変え続けてくださり、病気、痛み、孤独、絶望、失望、その他の苦しみ、そして、人間の利己の結果としてもたらされるものを克服することを可能にしてくださる、神様の永遠の憐れみと愛なのです。
キリスト者の生活で何が本当に必要なのかと尋ねられた時、私たちは確かに追い込まれ、なぜか人間の限界で無力になって、言葉を失ってしまいます。
私たちは、たぶん私たち個人、そして、もちろん共同体としての祈りの時においても、他者のための人になれます。他者のために祈りましょう。そして、少しでも持っているものを切実に必要としている人々のために分かち合いましょう。それ以上でも、それ以下でもありません。
聖母被昇天のお祝いに、私たちは病人のために祈り、ひとりひとりの健康な身体と健康な魂、神様の教会と神の民への奉仕に戻るという唯一の目的のために、私たちの恵みあふれる御母マリア様と聖マルティンデポッレスの取次ぎを願い求めます。キリストの平和のうちに、亡くなった兄弟姉妹たちの魂の安息の為に祈りましょう。