聖母被昇天の神聖なるお祝いは、この聖母被昇天祭から得る事ができる幾つかの大切な事について、私たちが黙想するのに絶好の機会です。願わくば、この黙想/振り返りが、
私たちの信仰をもっと深めてくれますように。
確かに、私たちは、日々、平和と神さまとの一致を探し求めています。これには、私たちの心や生活環境に真の平和を見つけるという希望も含まれています。私たちは、神さまとの
一致を取り戻し、神さまとの永遠のいのちを望んでいます。また、亡くなった私たちの兄弟姉妹たちのために、私たちの母であるマリア様のとりなしを請い願います。イエス様の
救いの御業によって彼らの罪が赦される事を、私たちは信じています。ですから、罪の
赦しの結果としての永遠のいのちをもお祝いするのです。
さあ、皆でこのお祝いの日に、平和と希望といのちについて黙想しましょう。
今年の8月15日は、日本のカトリック教会が定めた日本カトリック平和旬間の丁度
最終日となっています。何よりもまず、私たちの歴史が物語っているように、幾つもの
争いがあるにも関わらず、神さまの深い愛といつくしみによって、現代に平和の訪れがある事を感謝しましょう。今、私たちが社会の中で味わっている平和を破壊するあらゆる力に
対して、戦うための勇気を皆にお与えください。キリストが幾年も前に私たち人類に教えて下さった平和を、しっかりと見出し続ける事ができますように。私たちもまた、キリストの平和を人類に伝え続けるための道具となる事ができますように。
私たちは、時として社会の中の弱さや、私たち一人ひとりが経験する弱さに耐える事ができなくなってしまいますが、私たちは、神さまによって定められた時が来れば、すべてが良いものとなるという希望を決して失わないキリスト者です。このようなキリスト者としての
在り方は、神さまが望んでおられる事です。
「いのち」の尊厳は、マリア様の被昇天において、とても重要なものとして明らかにされている、もうひとつの大切な事です。私たちの信仰と、神さまと隣人への愛の下、いのちに
対して感謝し続けましょう。私たちの言葉、行い、笑顔と前向きな見方を通して、
私たちは、すべての人々に私たちの信仰と神さまの愛を伝える者となり、すべての人々の
心を奮い立たせる者となるのです。人々の心を奮い立たせることで、一人ひとりを無関心と死の文化から救い出すことができるのです。
私たちの恵み溢れる母、マリア様の神聖なる被昇天を皆でお祝いしましょう。